【若旦那ブログ】雪の湯田川から、春の「ごっつぉ」の準備中。

こんにちは、つかさや旅館の若旦那です。

1月18日、今の湯田川は、少し前に降った雪も解け珍しい晴れ間が出ています。寒だら祭りにはサイコーの1日ですね。 「冬はこれからが本番」という時期ですが、私たちの厨房では、2月から、そしてその先の「春の主役」たちの姿を思い浮かべながら、女将と二人で新しいお品書きの準備を進めているところです。

今日は、これから春にかけて皆さんに召し上がっていただきたい、つかさや旅館の「旬のおすすめ」についてお話しさせてください。

❄️ 2月〜3月:冬の滋味と、春の萌し(きざし)

2月の庄内といえば「寒鱈(かんだら)」ですが、実はこの時期、保存食として楽しむ「孟宗(たけのこ)の佃煮」も隠れた人気者です。 2月は冬の美味しさを大切にしつつ、後半からは山菜が少しずつ顔を出し始めます。 冬の終わりと春の始まりが交差する、この時期だけの繊細な味わいをお楽しみください。


かんだら

🌸 4月〜5月:湯田川が誇る「孟宗」への熱狂

そして4月から5月中旬にかけて、つかさや旅館は「孟宗一色」の熱い季節を迎えます。 「湯田川の孟宗を食べるならつかさや」と言っていただけるよう、一回の献立の中で、約10種類の孟宗料理をご用意しています。

私たちは、お刺身や丸焼き、2日間煮込んだ名物の「孟宗汁」など、15種類以上の孟宗レシピを持っています。その中から、その日一番の状態のものを10品ほど組み合わせて、一番美味しいバランスでお出しします。 一本の孟宗が、これほどまでに豊かな表情を見せるのかと、きっと驚いていただけるはずです。


👨‍🌾 私たちが心から信頼する「庄内の作り手」たち ~湯田川編~

つかさや旅館のお料理が美味しいのは、何より「素材」が素晴らしいからです。

私たちの料理を支えてくれている、地元・湯田川の頼もしい三人の作り手をご紹介します。

  • 伊藤さん(株式会社 菜な八さん) 湯田川・藤沢地区で、当館に欠かせないお米と孟宗を届けてくれる、つかさや旅館を支えてくださる大切な存在です。 温泉のお湯を産湯に芽吹いた自慢のお米だけでなく、春には毎朝掘りたての孟宗を届けてくれます。また、これからの時期に楽しみな山菜「青こごめ」も伊藤さんが丹精込めて栽培してくれているんですよ。8月にはあのだだちゃ豆も届けてくれます。

  • 瀬尾さん(すくすくやさいさん) 同じく湯田川地区の農家さんで、冬から春にかけては「軟白ネギ」を届けてくれます。 雪の中で手間暇かけて育てられたネギは、驚くほど甘くてとろけるような美味しさです。里芋なども含め、瀬尾さんの野菜はどれも優しくて力強い味がします。

  • 萬年さん(萬年ファームさん) 朝食にお出しする小松菜やほうれん草、春菊など、毎日お出しするお野菜全般を支えてくれています。 萬年さんオリジナルのハーブティーも、お客様から「ホッとする」と大好評。お食事の後のひとときを彩ってくれる、湯田川の香りです。




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🌿 5月下旬:伝統の「笹巻き」と初夏の訪れ

5月も終わりになると、山菜の主役は「わらび」や「赤みず」へと移り変わります。 特にわらびは、一晩かけて丁寧にあくを抜いた、職人気質の素材です。 この時期の楽しみは、鶴岡の伝統菓子「笹巻き」。 灰汁(あく)で炊き上げた、透き通った黄色いお餅は、初夏の湯田川を象徴する優しい甘みです。


「ただいま」と言っていただける準備をして。

カレンダー通りではなく、庄内の自然の呼吸に合わせて、献立は毎日少しずつ変化しています。 若旦那と女将、二人きりの小さな厨房ですが、信頼する生産者さんたちの想いを一皿一皿に込めてお待ちしております。

雪を眺めながら過ごす冬の終わりも、孟宗が芽吹く春の盛りも。 皆さんの「美味しいね」という笑顔にお会いできるのを、家族みんなで楽しみにしています。

若旦那と女将とチビ